U-22プレイヤーたち、THE WORLDへ
2016 ソフトダーツ U-22 トーナメントの優勝特典のひとつであるTHE WORLD参戦サポート。
ダブルスを優勝した2名が10月22日のDARTSLIVE OPEN、10月23日のTHE WORLDのマレーシア大会に参戦。世界最高峰の大会に出場した2名の若きプレイヤーたちにその感想を聞いた。
※尚、シングルス優勝の福井力榮選手は出場辞退、女子シングルス優勝のSun Wai Ting選手は台風の影響で飛行機が欠航となり不参加となりました。
佐々木大基選手
圧倒的に経験が足らない
海外は初めてですし、海外選手との対戦もGLOBAL MATCHなどはありますけど、直接対戦したのは初めてでした。海外の選手はガサツですね。投げ方も、攻め方も。でも強いんですよ。クリケットとかもあまり深く考えずに、とにかく盛る感じで。
そして自分自身が未熟だという事もよくわかりました。THE WORLDでの予選ロビンは、橋本選手、星野選手、ヴァン・デルセン選手と強者ぞろいで、その名前をみているだけでも緊張してしまって。実際の内容も、橋本選手には勝負どころで経験の差が出てしまったし、星野選手にいたっては雰囲気に圧倒されてしまいました。ヴァン・デルセン選手との対戦は自分のダーツが全然できずストレートで負けてしまいました。01ではアレンジが出ていたので、せめて1legは取りたかったですけどね。
日本に戻り次第、JAPANの資格を取ろうと思っています。仕事の都合もあって難しいですが、出来れば一年間プロツアーを回ってみたいですね。自分には圧倒的に経験が足りませんから。そしてまたいつかはTHE WORLDに出たいです。次は予選を抜けたい。
そういう意味でも今回はとても良い経験になりました。皆さん、ありがとうございました。
新田将純選手
ずっと楽しくてニヤニヤしていました
土曜日のDARTSLIVE OPENのダブルスは、大会規定の合計レーティングを超えていたので仕方ないですが、やはり相方(佐々木選手)と組みたかったですね。もちろん海外の選手と組めた事は楽しかったですし、凄く良い人でFacebookでも友達になりました。ただ集中という場面だと、やはり信頼のおける相方と違って100%を出し切れない。それに言葉も通じないので、気の使い方も分からなくて。その点、自分をすべて理解している相方なら、身を預けて戦えますからね。相方となら優勝できました(笑)。
そして日曜日のTHE WORLDは本当に楽しかったです。一番対戦したかったポール・リム選手と初戦で当たったんですよ。もう運命ですよね。試合も凄く楽しくて100%を出し切りましたが、それでも全く歯が立ちませんでした。ポール選手は01もクリケットもほぼパーフェクトペースでしたからね。世界の壁って高いなーって。
でも惨敗とか腹が立つので、せめてワンパンチ食らわせてやろうと。最後のクリケットで意地のTHREE IN THE BLACKを出せてよかったです。自分は感情をむき出しにするタイプなので、カチンときたときは入るんですよ。結局、予選は2勝2敗で敗退してしまいましたが、最初の試合で波に乗れたので、ずっと楽しくてニヤニヤしていましたね。
事情があって最初からダーツは年内で引退するつもりでU-22に出たんです。それでマレーシアまで来れて良い思い出ができました。12月に地元で行われるDARTSLIVE OPEN 宮城で相方と出場して自分は一旦ダーツ引退します。まあ長い人生、何があるかわからないので、またいつか戻ってくる事があればこの経験を活かせればいいなと思ってます。
2016年度のU-22の締めくくりともいえる今回の参戦サポート。THE WORLDを通して世界最高峰のレベルを肌で感じる経験をした次世代プレイヤーたち。U-22プレイヤーたちのこれからのさらなる活躍に注目したい。