-STORY
ソフトダーツU-19トーナメント初代王者であり、今期プロツアーJAPANでは4度優勝している野毛駿平。たびたび”ルーキー”と称され、10代の頃から注目されてきた。そんな彼にとってSUPER DARTSはどんな存在だったのか。
「いつも見ていた」憧れの舞台へ
「DVDとか、お店でも流れてて、すげえ大会だなぁーって思ってて。自分も出たい出たいって気持ちはありましたけど、想像はつかなかったですね」
JAPANで活躍して、SUPER DARTS出場へ。憧れの舞台への切符をつかむため、野毛は上位に居続けることを強く意識したという。そしてついに、JAPAN STAGE15 京都でSUPER DARTS出場権利を獲得した。
「あそこで決勝に行けなかったら、俺SUPER DARTS出られなかったんです。出たいって気持ちが強かったから決勝に行けた。そこで成長できたかなって思ってます」
試合に勝つために、より多くの試合で”練習”する
強い気持ちをもって試合に臨むことが、自らを”成長”させる。野毛はSUPER DARTS出場選手の中でも、特に試合の出場経験にこだわるプレイヤーの1人だ。黙々と投げる練習は苦手で、とにかく大会に出ることが”練習”になるという。
「普段入ってても大会で打てないとか、よくあるじゃないですか。考えたんですけど、それって練習法が違うんだなって。結局その舞台で勝ちたかったら、そこで練習するしかないと思うんですよ」
自分の力を最大限発揮したい場所で、実戦という名の”練習”経験を積む。若さゆえの経験不足を補う、彼なりのアイデアなのかもしれない。彼にとっては、SUPER DARTSというビッグトーナメントも、”練習”であると同時に”本番”の舞台になるのだ。
この人は本当に、本気を出してくれているのかな
日本人選手の中でダントツに若い野毛が、年上ばかりのダーツの世界に飛び込んだきっかけは高校時代にある。ダーツに夢中になり、店で上手い相手と対戦を重ねても、真剣試合でなければ満足できなくなった。
「やっぱり上手い人が自分と本気でダーツをやってくれるとこって、プロしかないなって思ったんです。『こいつ勝たねえだろ』って思われてるところを、ひっくり返していきたい」
”本気のダーツ”を求めプロになり、真剣勝負が野毛をどんどん強くした。自分の力を出し切って、目指すは優勝。言い切った野毛の目は、自信に満ちている。