-STORY
THE WORLD 2016 GRAND FINALの決勝にて、ボリス・カリチュマーと激闘を繰り広げたヒョンチョル・パク。 感情を隠すことなく、闘志をむき出しにして戦うパクの姿は観客を否応なしに熱くさせる。
パクの強さの秘密は祈りにあり
試合中、パクが天に祈るようなシーンを目にしたことがある人も多いだろう。 あのルーティンにこそパクの強さの秘密が隠されている。
「僕の場合、試合に熱中してくるとつい感情的になり、最後の場面でミスすることが多いんです。 そうならないように“最後の最後まで最善を尽くせるように”と祈り、気持ちを落ち着かせて集中力を高めるんです」
単に感情的に走り続けるのではなく、自分のウィークポイントを理解したうえでしっかりと対処する。 これこそがパクが一流のプレイヤーであるポイントではなかろうか。
「さまざまな世界大会に出場してみて、やはりトッププレイヤーたちはいつも自分の実力が維持でき、そこから出る余裕が“強さ”に繋がっていることがわかりました。 感情的になりやすい僕にとって、冷静になって実力を維持するためにも、あのルーティンは不可欠ですね」
今は優勝したい気持ちでいっぱい
「私がダーツを始めたときよりもダーツプレイヤーが増え、上手い選手もどんどん増えてきています。 彼らがこの先、世界へと躍進する際に楽に進めるように、私が先に道を切り開いておきたいですね」
そう現在の韓国におけるダーツシーンも踏まえて話すパク。 韓国を代表する選手としてプレッシャーを感じることはないのだろうか。
「SUPER DARTSのような大きなトーナメントに、唯一の韓国のプレイヤーとして出場するのはプレッシャーを感じますね。 でも、その一方で世界の強豪たちと戦えることに興奮しています。 今はプレッシャーよりも優勝したい気持ちでいっぱいですね」
ここぞという大一番での強さに定評があるプレイヤーだけに、今回も旋風を巻き起こしてくれそうなパク。 最後にファンに向けて感謝の言葉を並べる。
「出場できるように投票してくださったファンの皆さま、ありがとうございます。 皆さんが納得する最高の姿をみせられるように最善を尽くしますので、応援よろしくお願いします」