-STORY
THE WORLD 2012のSTAGE 2を制覇し、最近では、2016年にTHE WORLDのPREMIUM STAGEの決勝戦でボリス・カリチュマーを抑えて優勝。 その実力を十二分に世に知らしめた小野恵太。 大舞台での強さには定評があるプレイヤーだけに、今回も活躍に期待がかかる。
プレッシャーをも跳ね除ける精神力の強さ
「ダーツを始めてからずっと憧れていた舞台です。 そしてダーツプレイヤーをしている限り、絶対に手に入れたいタイトルのひとつは『SUPER DARTS』での優勝。 今、日本国内でおこなわれる招待トーナメントの中で最も注目度の高いトーナメントだと思っています。 だからこそ『優勝したい!』と思わせてくれるトーナメントなんです」
ついに念願の出場を果たすことになった小野。 その肩には初出場ならではの重いプレッシャーが圧し掛かっているかと思われたが、コメントからはそんな様子は感じられない。
「世界から選りすぐりの16人が集まり、多くの観客の前で真剣勝負をする舞台に出場できるのですから、ワクワクする気持ちでいっぱいですね。 そこで勝ち上がっていくことは、本当に気持ちが良さそうで(笑)」
そう、もっともプレッシャーがかかるであろう場面でもまったく動じた様子をみせない。 この精神力の強さこそ、小野の強さであると言っていいだろう。
独自の攻略法は諦めない気持ち
これまで数々の世界大会を経験している小野。 世界の強豪の強さを次のように分析する。
「絶対的な安定感と勝負強さだと思います。 やはり強豪プレイヤーは当たり前のように安定したダーツを打ってきますし、ここぞという決定的な場面では最高のダーツをしてきます。 さらにその結果、対戦相手を追い込んで焦りを誘う。 それもまた強さだと思うんです」
SUPER DARTSは世界を代表するプレイヤーが集結するトーナメント。 小野流の攻略法はあるのだろうか。
「自分が誰にも負けないと思うのは、諦めない気持ちです。 どれだけ劣勢でも、ゲーム中に戦況をひっくり返すビジョンを考えながら試合をすることが大切だと思います。 もちろん全てがうまくいくわけではありませんが、自分が最後の1本を入れるか、相手が最後の1本を入れるまでは何が起こるかわからないと思って試合をしていますよ。 勝敗が決するその瞬間まで、自分が勝利するビジョンを強く持つようにすること。 それが僕流の攻略法です」