-STORY
「ファンに感謝しきれません。 名立たる候補者の中から自分が選ばれたことは最高の名誉です」
そう感謝の言葉を述べるのは、SUPER DARTS 2013で優勝を果たしたスコット・カーシュナー。 輝かしい戦績を残し続けている、アメリカを代表するベテランプレイヤーのひとりだ。
ベテランならではの経験が武器
「優勝してからすでに4年経つのが信じられません。 あの優勝は、自分にとってそれまでで一番栄誉ある勝利であり、その思い出を一生大切にしていきます。 今思い出すだけでも鳥肌が立ちますね。 本当に素晴らしいトーナメントでした」
そう優勝当時を振り返るカーシュナー。 自分の強さは精神的な心構えと、豊富な実戦経験にあると言う。
「私は、他のプレイヤーよりもトーナメントに向けて精神的に心構えをするのが上手いのだと思います。 今回も唯一のアメリカのプレイヤーとして出場しますが、プレッシャーを感じることはありません。 長年ダーツをプレイしてきた経験から、ごく自然と心の準備ができているんだと思います」
実際のところ、カーシュナーはトーナメントに備えて何も特別なことはしていないと言う。
「SUPER DARTSのためだけに特別に準備していることはありません。 何をすれば自分が上手く試合を進められるか理解しているので、いつものプランどおりに進め、全力を発揮するだけです」
大事なのはプレッシャーのコントロール
カーシュナーは、プレッシャーをコントロールすることが試合に勝つために欠かせないことだと話す。
「プレッシャーはほとんどが頭の中で作りだされたものだとわかっています。 そのプレッシャーをコントロールできれば、すでにゲームは勝ち越したようなものです。 誰でも上手にダーツを投げることはできますが、プレッシャーがかかったときに同じように投げることができますか?プレッシャーをコントロールすること、これがダーツをする上でもっとも大切なことなんです」
そんな精神力の強さと豊富な経験を活かし、再び世界最強に返り咲く。 それがカーシュナーの狙いだが、たったひとつ懸念事項を残している。
「1年ほど前、膝の手術を受けたので、それに慣れるのはとても大変でした。 日々回復に向かっているので、SUPER DARTSまでには万全の状態になると考えています」
しっかりとコンディションを調整し、2013年のときのような強さを再び夢の舞台でみせてほしい。