-STORY
SUPER DARTS 2015において、もっとも日本のダーツファンを熱くさせたのは野毛駿平の活躍であることは間違いない。 惜しくも準決勝で敗れるも、世界の強豪を相手に引けを取らない戦いぶりは観る者を大いに魅了し続けた。
悔しさだけを残したSUPER DARTS 2015
「あのときは故障もあり、投げれない期間が続いていた時期でした。 今さら言っても仕方ないですが、故障さえなければもっと自信持って投げれたと思います。 あの1本は絶対に入ってた! なんて、今でも試合の1シーンを振り返ることがありますね。 それぐらい悔しかったんです。 プロとしての体調管理の大切さを考えさせられました」
そう2015年を振り返る野毛。 ファンにとっては気持ちいい快進撃であったものの、本人は相当な悔しさを胸に残していた。 あれから2年、何か大きく変わったことはあるのだろうか。
「日々変化はしていますが、根本は変わってないと思います。 1番になりたいとい思う強い気持ちは、2年前も今回も全く変わっていませんから」
ファンの声援こそ快進撃の原動力
「あの舞台は選ばれた人しか立てない場所。 そこに再び出場できるということは、とても名誉なことだと思っています。 どんなに泥臭くてもいいんです。 徹底的に勝ちにこだわり、そして勝ちにいくダーツをするだけ。 それが僕の戦い方なんです」
そう勝利への執着心を語る野毛だが、その原動力となるものはただひとつ。
「応援してくれる方のことを思い出し、期待に沿うべく全力を尽くすこと。 優等生みたいな発言ですが(笑)、それが本当に自分にとって大切なことなんです。 応援してくださっている方のためにも、今回もまた全力を尽くすだけ。 もう悔しい思いはしたくないですから」
ファンの熱い声援が会場を包むとき、再び野毛の快進撃が幕を開ける。