FIRST STAGE
QUARTER FINAL
FINAL & SEMI FINAL
FINAL MATCH
Scott Kirchner VS Benjamin Dersch (3-1)
決勝はソフトダーツ大国のアメリカ人二人が進出した。両選手は、契約バレルもDMCであり、二重の同門対決になった。カーシュナーはベンジャミンの師匠的存在であり、その慎重なプレイスタイルは共通している。
ファイナルの第1レグの先攻はカーシュナー。プレッシャーでペースを崩すことなく丁寧なダーツで先取。第2レグのクリケットは粘り強く少ないチャンスをものにしたダーシュに軍配が上がった。
しかしダーシュの快進撃はここまでだった。
続く第3レグクリケットでは、カーシュナーがTON80でスタートしその勢いのまま勝利。そして第4レグの701は、カーシュナーはパーフェクトペースで迎えた5ラウンドで、インブル-1-インブルと手堅くフィニッシュ。
その瞬間、SUPER DARTS 2013のチャンピオンはスコット・カーシュナーに決定した。
パーフェクトフィニッシュというギャンブル性の高いフィニッシュよりも手堅いアレンジを選んだカーシュナー。その絶対に勝ちたいという意志の強さが、このビッグトーナメントの優勝という結果をもたらした大きな要因だったかもしれない。
Result
○ | Scott Kirchner | 123.00 | 5.67 | 6.67 | 150.00 |
○ | ○ | ○ | |||
701 | CR | CR | 701 | ||
Benjamin Dersch | ○ | ||||
122.25 | 5.00 | 5.40 | 119.75 |
SEMI FINAL MATCH 2
Benjamin Dersch VS Paul Lim (3-1)
前試合で劇的な勝利を収め勢いに乗るダーシュと、ベテランらしく戦略性の高いプレイを武器に勝ち残ってきたリム。
第1レグは、長時間のプレッシャー下のプレイをし続けたせいか、お互いの疲労を隠せない展開となった。丁寧にフィニッシュを決めたダーシュが先取。続くクリケットは、じっくり考えて集中力を回復させながらプレイするダーシュがブレイクし連勝。第3レグのクリケット、追いつめられたリムは主導権を取り、ダーシュに反撃の余地を与えることなく勝利。集中力を取り戻したリムは、第4レグ701でも安定してブルに入れ続けるが、途中ダーツを弾かれるという不運にも見舞われ、先攻のダーシュに追いつけずに健闘むなしく敗退。
Result
○ | Benjamin Dersch | 114.20 | 6.40 | 4.33 | 118.80 |
○ | ○ | ○ | |||
701 | CR | CR | 701 | ||
Paul Lim | ○ | ||||
120.25 | 4.40 | 6.25 | 137.50 |
SEMI FINAL MATCH 1
Lourence Ilagan VS Scott Kirchner (2-3)
セミファイナルの第一試合は、アジアのトップランカーであり躍動感のある野生的なダーツが武器のイラガンと、波乱含みの今大会で安定感のあるダーツをキープし危なげなく勝ち残ってきたカーシュナー。
第1レグ701は、先攻はカーシュナーで当然のように勝利。続く第2レグのクリケットは、イラガンが勝利し、続く第3レグのクリケットも今大会最高のスタッツ7.8を叩き出しイラガンが連勝。後のないカーシュナーは、先攻の利を活かし第4レグの701を勝利。最終レグはクリケットで、カーシュナーが先攻。イラガンは集中力が切れたかのようなプレイでジリジリ引き離され力尽きるように敗北し、カーシュナーは決勝に進出した。
Result
Lourence Ilagan | 110.50 | 5.43 | 7.80 | 142.25 | 3.80 | |
○ | ○ | |||||
701 | CR | CR | 701 | CR | ||
○ | Scott Kirchner | ○ | ○ | ○ | ||
120.60 | 4.83 | 5.80 | 134.75 | 4.67 |
QUARTER FINAL MATCH 4
Morihiro Hashimoto VS Paul Lim (2-3)
日本を代表する橋本とアジアを代表するリムの対決。両者の安定感と勝負強さは大会屈指であり、数々のビッグトーナメントで結果を残している。過去、橋本はリムに一度も勝利したことがなく、この大会で初勝利を狙う。
橋本のスタッツが141.75、リムが150で始まった戦いは、お互い高い集中力を維持し、ハイレベルな試合展開となった。先攻した者が勝利するという絵に描いたようなシーソーゲームで、決着は最終レグに持ち越し先攻はリム。歴戦の猛者であるリムはベテランらしい要所を押さえたダーツで、必死に食らい付く橋本に主導権を渡さず、最終的に集中力の切れた橋本から勝利を奪う。
Result
Morihiro Hashimoto | 141.75 | 5.00 | 6.17 | 112.25 | 5.13 | |
○ | ○ | |||||
701 | CR | CR | 701 | CR | ||
○ | Paul Lim | ○ | ○ | ○ | ||
150.00 | 5.60 | 6.40 | 127.00 | 4.89 |
QUARTER FINAL MATCH 3
Benjamin Dersch VS Mark Webster (3-2)
この対決を今大会のベストマッチにあげるファンも多い。
ファーストマッチで、開催地・香港ナンバーワンプレイヤーであるロイデン・ラムを降したベンジャミンと、日本の村松治樹を圧倒的なシュート力で、PDCの実力を見せつけ勝利したウェブスター。
二人の勝負はコークからヒートアップ。3度目のコークでベンジャミンがブルをはずしウェブスターの先攻。コークがソフトダーツにとって、いかに大切にしているがわかる攻防戦だった。
このゲームで一番の盛り上がりを見せたのは、第4レグの701。共にパーフェクトペースで5ラウンドを迎える。ベンジャミンもウェブスターもパーフェクトを逃し、さらにフィニッシュも失敗という結果に。お互いの健闘を称えつつ二人とも自嘲する姿は、今大会の名シーンとなった。
勝負の行方は最終レグに。双方の得点が1000点を超え、約30分にわたる激戦を二人は演じる。この長時間に及ぶ撃ち合いを制したのはダーシュ。激しいシーソーゲームを演じた両者に会場から熱い声援が送られた。
Result
○ | Benjamin Dersch | 127.25 | 6.33 | 5.43 | 150.00 | 5.83 |
○ | ○ | ○ | ||||
701 | CR | CR | 701 | CR | ||
Mark Webster | ○ | ○ | ||||
127.80 | 5.20 | 5.88 | 150.00 | 6.08 |
QUARTER FINAL MATCH 2
Scott Kirchner VS Antonio Alcinas (3-1)
初戦で強豪を倒したプレイヤー同士の対決。カーシュナーはPDCのロイドにストレート勝ち。アルシナスは現ソフトダーツ世界チャンピオン・鈴木に接戦の末、逆転勝利。
第1レグは、丁寧に投げるカーシュナーがアルシナスを引き離し勝利する。第2・第3レグのクリケットはお互い一歩も譲らない接戦で、第2レグはアルシナス、第3レグはカーシュナーが勝利。第4レグの01では、後攻のカーシュナーが自分のペースを崩すことなくゲームを進めブレイクし、セミファイナル進出を決めた。
Result
○ | Scott Kirchner | 135.40 | 4.60 | 4.60 | 150.00 |
○ | ○ | ○ | |||
701 | CR | CR | 701 | ||
Antonio Alcinas | ○ | ||||
99.50 | 4.36 | 4.33 | 113.00 |
QUARTER FINAL MATCH 1
David Fatum VS Lourence Ilagan (1-3)
初戦で優勝候補の勝見を破り勢いに乗るフェイタム。対するイラガンもフランスのギエルモンに快勝。好調なプレイヤー同士の対決となった。
ファーストレグは、プレッシャーの為かお互いフィニッシュがなかなか決まらず、3度目のトライでフェイタムがブレイク。
第2レグのクリケットはイランガンの先攻。TON80で好スタートを切ると、イラガン本来の攻撃的なダーツを取り戻し勝利。その後もイラガンは高いパフォーマンスを見せ、フェイタムに何もさせずに一気に勝利をもぎ取った。
Result
David Fatum | 107.75 | 5.00 | 4.60 | 98.60 | |
○ | |||||
701 | CR | CR | 701 | ||
○ | Lourence Ilagan | ○ | ○ | ○ | |
113.60 | 6.75 | 5.60 | 120.40 |
FIRST STAGE MATCH 8
Paul Lim VS Cyril Blot (3-1)
多くのプレイヤーから尊敬されるアジア最高峰のソフトダーツプレイヤーのポール・リム。対するのはフランスの人気実力派プレイヤーであるシリル・ブロ。
豊富な経験と高度な戦術を武器にするリムの圧勝が予想されたが、ユニークなフォームが特徴のブロが善戦。イーブンで迎えたLEG3のクリケットでは先攻のブロは701と間違えブルに入れるというミスを犯しリムの勝利。続くLEG4でも勢いに乗ったリムが勝利しQUARTER FINALに駒を進めた。
Result
○ | Paul Lim | 140.25 | 5.50 | 5.42 | 120.00 |
○ | ○ | ○ | |||
701 | CR | CR | 701 | ||
Cyril Blot | ○ | ||||
124.25 | 4.86 | 4.75 | 117.40 |
FIRST STAGE MATCH 7
Raymond Carver VS Morihiro Hashimoto (2-3)
前回SUPER DARTSチャンピオンの橋本守容と、PDCをはじめ国際的な大会も経験豊富なアメリカのレイ・カーバー。この時点で橋本を除く3人の日本人プレイヤーはFIRST STAGE MATCHで敗退。対してアメリカ人プレイヤー2名はQUARTER FINALに駒を進めており、対照的な状況での戦いとなった。
勝負は静かに進行していく。先攻のプレイヤーが勝利するシーソーゲームを続け、決着は最終レグのクリケットに。着実にナンバーをクローズし得点を重ねていく橋本は、決め手に欠けるレイ・カーバーを降し、QUARTER FINALに進出した。
Result
Raymond Carver | 130.25 | 5.71 | 4.80 | 136.20 | 3.25 | |
○ | ○ | |||||
701 | CR | CR | 701 | CR | ||
○ | Morihiro Hashimoto | ○ | ○ | ○ | ||
136.60 | 6.67 | 5.33 | 119.00 | 5.80 |
FIRST STAGE MATCH 6
Haruki Muramatsu VS Mark Webster (2-3)
海外からもフォームの美しさに定評があり、日本人ではPDCに最多出場している村松治樹と、フィル・テイラーをはじめ世界の強豪達に勝利経験のある若きPDCトップランカーのマーク・ウェブスターの注目の一戦。
圧倒的なシュート力を持つサウスポーのウェブスターは、第1レグの701で、いきなりブレイクし、PDCプレイヤーの実力を見せつけた。一方、大事な場面で好プレイを連続し、必死に食らい付く村松。勝負は最終レグのクリケットまで持ち越されたが、最後は7.25の高スタッツをはじき出したウェブスターが勝利を収めた。
Result
Haruki Muramatsu | 107.20 | 5.11 | 3.75 | 124.80 | 4.33 | |
○ | ○ | |||||
701 | CR | CR | 701 | CR | ||
○ | Mark Webster | ○ | ○ | ○ | ||
115.20 | 5.38 | 6.40 | 126.75 | 7.25 |
FIRST STAGE MATCH 5
Benjamin Dersch VS Royden Lam (3-2)
開催地香港のナンバーワンプレイヤーであるロイデン・ラムとアメリカを代表するトッププレイヤーのベンジャミン・ダーシュ。
抜群の集中力が持ち味のラムと、慎重に投げるダーシュ。序盤は、互角の打ち合いが続き、勝負の行方はフルレグまで持ち越される。ロイデン先攻でスタートしたLEG5だったが、ダーシュは焦らず、要所を抑えたダーツでラムに迫る。ダーシュは、3ラウンドでT19-T19-T20の9マークで形勢逆転。その後ロイデンは、必死に食い下がるが、形勢を取り戻せず敗退となった。
Result
○ | Benjamin Dersch | 132.20 | 5.00 | 5.00 | 117.40 | 5.50 |
○ | ○ | ○ | ||||
701 | CR | CR | 701 | CR | ||
Royden Lam | ○ | ○ | ||||
132.75 | 5.83 | 6.20 | 119.00 | 4.67 |
FIRST STAGE MATCH 4
Takehiro Suzuki VS Antonio Alcinas (2-3)
現ソフトダーツ世界チャンピオンの鈴木猛大と、PDC出場経験がありハードダーツでも活躍するスペインのアントニオ・アルシナス。
ゲーム前のコークを三度、そして最終レグでのコークも再び三度。実力の均衡した二人の対決は、観客を盛り上げるゲームとなった。鈴木は調子が安定せず、先攻したゲームを落とすなど苦しい展開が続く。一方アルシナスは要所を抑えたダーツで、スペインナンバーワンの実力を発揮し、ソフトダーツ世界チャンピオンの鈴木から大金星をあげた。
Result
Takehiro Suzuki | 130.20 | 4.50 | 5.33 | 150.00 | 3.80 | |
○ | ○ | |||||
701 | CR | CR | 701 | CR | ||
○ | Antonio Alcinas | ○ | ○ | ○ | ||
113.25 | 5.40 | 6.20 | 136.67 | 5.00 |
FIRST STAGE MATCH 3
Scott Kirchner VS Colin Lloyd (3-0)
ソフトダーツ大国アメリカを代表するスコット・カーシュナーと元PDCナンバーワンプレイヤーのコリン・ロイド。ソフトダーツとハードダーツを代表するプレイヤー同士のビッグマッチだ。
調子に乗りきれないロイドに対して、カーシュナーが終始リード。LEG1、LEG2は、安定感のあるカーシュナーが連取。LEG3で、ロイドはPDCトッププレイヤーの実力を発揮し始めるが時すでに遅し。カーシュナーは我慢強くチャンスをうかがい、6ラウンドで9マークを叩き出し、形勢逆転し勝利する。接戦が予想された対決だったが、PDCのトッププレイヤーが、ストレート負けという意外な結果となった。
Result
○ | Scott Kirchner | 132.20 | 5.80 | 6.71 |
○ | ○ | ○ | ||
701 | CR | CR | ||
Colin Lloyd | ||||
118.25 | 3.00 | 5.43 |
FIRST STAGE MATCH 2
Franck Guillermont VS Lourence Ilagan (2-3)
フィリピン・ナンバーワンプレイヤーのローレンス・イラガンとフランスで高い人気を誇るフランク・ギエルモンという両国を代表する人気プレイヤー同士の対決。
優勝候補のイラガン相手に、フランスのギエルモンは大健闘。両者は、序盤からテンポ良く試合を進め、アグレッシブなプレイで会場を沸かせる。互いに先攻の利を活かしたゲームを展開し、勝負は最終レグまでもつれ込む。イラガンがジリジリとギエルモンを引き離し勝負を制した。
Result
Franck Guillermont | 140.50 | 4.60 | 2.50 | 110.80 | 4.14 | |
○ | ○ | |||||
701 | CR | CR | 701 | CR | ||
○ | Lourence Ilagan | ○ | ○ | ○ | ||
138.75 | 3.75 | 7.00 | 124.60 | 4.50 |
FIRST STAGE MATCH 1
David Fatum VS Sho Katsumi (3-2)
SUPER DARTS 2013は、過去SUPER DARTS優勝経験もある優勝候補の勝見翔の敗北という波乱のスタートとなった。
オープニングゲームのプレッシャーのせいか、両者は本来の実力を出し切れない印象のゲームだった。特に勝見は、いつもの集中力を発揮する場面がなかった。
勝敗はフルレグまで持越し、後攻のフェイタムが1ラウンドで19・T19・T20を決め、その流れのままブレイク。フェイタムが勝利を収めた。
Result
Sho Katsumi | 127.80 | 5.33 | 5.20 | 108.00 | 3.57 | |
○ | ○ | |||||
701 | CR | CR | 701 | CR | ||
○ | David Fatum | ○ | ○ | ○ | ||
129.75 | 5.57 | 4.25 | 126.60 | 5.00 |